
企業の熱中症対策が重要!義務化のポイント・WBGT・事例などを解説
最終更新日:2025.06.12
気候変動に伴い年々高温多湿化が進む中で、熱中症対策の重要性が増しています。特に企業においては、従業員に対する安全配慮義務の観点からも、熱中症の予防に向けた対応が欠かせません。
2025年6月1日からは労働安全衛生規則の改正が施行され、熱中症対策の措置が義務化されます。うっかり必要な措置を失念することのないよう、必要な措置や熱中症の基本的な知識を確認しておくことが大切です。
このコラムでは、企業の熱中症対策について、重要性・対策を取る上で把握しておきたい熱中症のポイント・事例などを解説します。熱中症対策におすすめのオリジナルグッズについても具体例をご紹介しますので、備品やノベルティへの採用を検討してみましょう。
企業における熱中症対策の重要性

企業における職場の熱中症対策が、以前にも増して重要視されるようになっています。その主な背景は、次の2つです。
・初期対応が遅れ、熱中症が重篤化するケースが増えている
・熱中症対策の措置が義務化される
具体的にどういう状況にあるのか、ポイントを把握しておきましょう。
初期対応が遅れ、熱中症が重篤化するケースが増えている
世界的な気候変動に伴い、日本では、「亜熱帯化している」と言われるほど高温多湿化が進んでいます。これに伴い、熱中症で緊急搬送されるケースも増えているのが実情です。
消防庁の発表によると、2024年(5月〜9月)に熱中症で緊急搬送された累計人数は、97,578人にも上りました。2023年(5月〜9月)は71,029人、2022年(5月〜9月)は47,877人であったことと比べ、着実に増加しているのがわかります。
緊急搬送が必要になるほど熱中症を重篤化させないためには、初期対応や予防策の徹底が大切です。厚生労働省によると、2024年の速報値で職場における熱中症による死傷者は1,195人となっており、企業における対策の必要性の高さがうかがえます。
熱中症対策の措置が義務化される
2025年6月1日から労働安全衛生規則の改正が施行され、企業における熱中症対策の措置が義務化されることも、対策の重要性が増している大きな理由です。
熱中症対策の措置が義務化された背景として、分析の結果、初期対応の遅れが熱中症による死亡事故の大きな要因であるとわかったことが挙げられます。厚生労働省によると、2020年から2023年にかけての職場における熱中症による死亡災害を分析したところ、その多くに発見の遅れ・異常確認時の対応の不備があったとのことです。
これを受けて改正労働安全衛生規則では、熱中症に早期対応するための体制整備・手順作成・関係者への周知といった措置を義務付けています。
対象 | WBGT28度以上または気温31度以上の環境下で、連続して1時間以上または1日4時間を超えて実施が見込まれる作業 |
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措置内容 | ・「熱中症の自覚症状がある労働者」「熱中症のおそれがある労働者を見つけた者」がスムーズに報告できるよう体制を整えた上で周知させる ・熱中症のおそれがある労働者を把握したときにすぐに対応できるよう、各種連絡先と所在地や重篤化を防ぐための対策の手順をまとめた上で周知させる |
※参考:厚生労働省「職場における熱中症対策の強化について」
熱中症対策のポイント「暑さ指数(WBGT)」とは?

効果的な熱中症対策を取るために押さえておきたいのが、「暑さ指数(WBGT)」です。労働安全衛生規則の改正でも触れられている数値だけに、ポイントを把握しておく必要があるでしょう。ここでは、具体的にどのような数値なのか、数値を踏まえてどういう対策を取るとよいのかについて、解説します。
「暑さ指数(WBGT)」とは何か?
暑さ指数(WBGT)とは、熱中症リスクの判断に役立つ指標です。WBGTは、Wet Bulb Globe Temperatureを略したものです。暑さ指数は、気温だけでなく湿度や輻射熱まで含めて算出します。計算方法は、下記の通りです。
日射しがある場所 | 0.7×自然湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度 |
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日射しがない場所 | 0.7×自然湿球温度+0.3×黒球温度 |
※参考:厚生労働省「職場のあんぜんサイト:暑さ指数(WBGT値)[安全衛生キーワード]」
上記に加え、作業内容や服装などによって熱中症のリスクは変わります。一般的に暑さ指数が28以上になると熱中症のリスクが大きく高まるので、しっかりとした対策を取る必要があります。
暑さ指数を踏まえて、どう対策すればよいのか?
暑さ指数が高い職場において熱中症リスクを抑えるには、作業環境の改善や作業内容の見直し、健康管理や従業員への労働衛生教育などの対策を行います。対策の一例は、次の通りです。
作業環境の改善 | ・日射しや照り返しを防ぐ簡易的な屋根などを設置する ・エアコンの効いた休憩所を作る |
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作業内容の見直し | ・作業が短時間で済むようシフトを調整する ・定期的に塩分や水分を補給させる ・熱や湿気のこもらない服装で作業させる |
健康管理 | ・普段から従業員の健康状態や身体の状態に気を配る ・健康診断結果を踏まえてフォローする |
従業員への労働衛生教育 | ・熱中症について教育し、ある程度従業員同士で自衛できるようにしてもらう ・熱中症の症状や予防法、緊急時の処置法など |
企業の熱中症対策事例紹介

従業員の安全を守るとともに、顧客や取引先からの信頼を維持する上でも欠かせない熱中症対策には、多くの企業が取り組んでいます。企業の熱中症対策には、従業員向けの対策のほかに、消費者・利用者などの外部向けの対策の2種類があるため、業態や事業戦略に合わせて組み合わせるのが効果的です。
従業員向けの熱中症対策の例 | ・気温や暑さ指数を測れるセンサーなどを設置する ・休憩スペースに、エアコン・ミスト扇風機・ベンチ・冷水器・冷凍冷蔵庫・塩飴・氷・飲料水などを設置する ・休憩時には凍ったペットボトルを握って身体を冷却し体温を下げるよう指示する ・ファン付きの作業服を無償で提供したり、購入するための補助金制度を設けたりする ・マンガや絵などを活用し、誰もがポイントを把握できるよう熱中症対策の研修を実施する ・コミュニケーションを重視し、朝礼から作業中まで体調の変化に配慮する |
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外部向けの熱中症対策の例 | ・ポスター・デジタルサイネージ・リーフレット・チラシ・館内(車内)アナウンス・ホームページ・メルマガなどを用いて、熱中症対策の啓発をする ・暑さ指数などを大型ビジョンで毎日お知らせする ・エアコンの試運転を、本格的に暑くなる前に行うよう呼びかける ・熱中症対策に関連する商品を企画し販売する ・クーリングシェルターの指定が受けられるように施設内を整備する ・熱中症対策アンバサダーを設置する |
企業の熱中症対策におすすめのオリジナルグッズ10選
熱中症対策として有効なのが、身体を冷却し体温を下げることと塩分・水分を適度に補給することです。冷却と水分補給に役立つアイテムを配布することでも、熱中症対策を行うことができます。また、対外的な熱中症対策として啓発活動を行う際は、ノベルティグッズの配布をあわせて行うことで印象に残りやすくなるのでおすすめです。
ここでは、熱中症対策に役立つ備品・ノベルティに最適なオリジナルグッズが制作できるアイテムを10種類チェックしてみましょう。
オリジナル フォールディングファン
¥126(税込)
使わないときはコンパクトに収納できる持ち運び性能の高いうちわ。手軽に涼を得たいときに役立ちます。本体と持ち手となるクリップ部分の2箇所に、単色または2色印刷で名入れができるため、オリジナリティの高いグッズを制作可能です。本体カラーを5色から選べるので、企業のテーマカラーなどに合わせることもできます。
オリジナル 冷却プレートUSBハンディファン
¥2,007(税込)
冷却プレート付きで速やかに体温を下げることのできるハンディファン。風量は3段階調整可能で、さまざまなシーンで活躍します。付属のスタンドパーツを付ければ、デスクファンとしても使えるのが便利です。単色印刷で名入れできます。本体カラーは、チャコールブラック・ホワイトの2色からお選びください。
氷タオル ver.2
¥115(税込)
冷凍庫で凍らせて使えるひんやりタオル。熱中症対策に職場や自宅などに常備しておきたいアイテムです。洗って繰り返し使える経済性の高さもおすすめのポイント。熱中症対策に限らず、会議・イベント・展示会などで配布すると喜ばれます。
オリジナル 涼感マフラータオル(ボトルケース付)
¥379(税込)
ボトルケース付きで持ち運びに便利な涼感マフラータオル。水にぬらすとひんやりとした適度な冷却効果を楽しめます。約900mm×200mmと長めのサイズ感で、首から掛けて使え外出先や野外イベントなどでも重宝します。ボトルケースとマフラータオル全体に名入れができるので、印象的なオリジナルグッズを制作可能です。マフラータオルのカラーは、ブルー・ホワイトの2色からお選びいただけます。
オリジナル 接触冷感スカーフ(保冷剤付)
¥187(税込)
凍らせたり水でぬらしたりしなくても、ひんやりとした触り心地を楽しめる接触冷感のスカーフ。保冷剤が付属しており、スカーフポケットに収納すれば効率的に体温を下げられるので熱中症対策に最適です。フルカラー印刷または単色印刷で名入れができます。スカーフのカラーは、ブルー・ホワイトの2色からお選びいただけます。
オリジナル スリムサーモステンレスボトル 300ml
¥1,072(税込)
保冷・保温性能の高い真空2重構造のステンレスボトル。速やかに体温を下げたいときに役立つ冷たい飲み物を持ち歩けます。スリムサイズで持ち歩くときに邪魔にならないのも嬉しいポイントです。キャップの天面や本体側面にフルカラー印刷・単色印刷などで名入れできます。本体色は、スモークブルー・ベージュなどのおしゃれなカラーを含む5色から選択可能です。
オリジナル コンパクトハンディUSBファン
¥1,072(税込)
コンパクトで持ち運びに便利なハンディファン。フック付きでバッグなどに引っかけやすく、どこでも気軽に使えます。フックを倒せばスタンドになり、卓上ファンになるのも魅力です。フルカラー印刷または単色印刷で名入れができます。本体カラーは、ライトブルー・ライトピンクといった人気の高いパステルカラーを含む4色からお選びください。
オリジナル 携帯便利な 折りたたみクールネックリング
¥401(税込)
サイズ調節ができて、使わないときはコンパクトに折りたためる実用性抜群のクールネックリング。約28℃以下で自然凍結する冷却素材を採用しており、水道の流水でも凍ります。水に濡らしたり冷凍庫に入れたりしなくても冷却機能が使えるのは大きな利点です。単色印刷で名入れできます。
ひんやりクール ボトル入タオル
¥206(税込)
ボトル入りで持ち運びに便利な接触涼感生地のクールタオル。水にぬらして軽く風に当てると、さらにひんやり感を楽しめます。ボトルにフルカラー印刷または単色印刷で大きく名入れできるので、ノベルティグッズ・物販グッズとしてもおすすめです。
スリムアイスネッククーラー ★
¥404(税込)
細身のすっきりとしたデザインで目立ちにくいのが嬉しいアイスネッククーラー。オフィスや街中で、さり気なく使えます。約28℃以下で自然凍結する冷却素材を採用しており、水道の流水でも凍結します。ぬらしたり充電したりといった手間がかからないので重宝されます。カラーは性別を問わず使いやすい淡い色調のイエロー・ブルーの取り混ぜです。
まとめ:企業の熱中症対策に役立つ備品やノベルティなら、オリジナルグッズドットコムにおまかせ
企業における熱中症対策の重要性が、年々増しています。適切な熱中症対策を取ることは、従業員の安全を守るとともに、顧客や取引先からの信頼を維持する上でも欠かせません。特に初期対応をスムーズにできるようにしておくことが、重篤化を防ぐために大切です。 オリジナルグッズドットコムでは、名入れをしたオリジナルグッズを制作できるひんやりアイテムやサーモボトルなどを、デザイン豊富に取り揃えています。熱中症対策ができるオリジナルグッズ制作なら、ぜひ、オリジナルグッズドットコムにおまかせください。