
飲食店のインバウンド集客のポイントとは?事例・オリジナルグッズの活用法も解説
最終更新日:2025.08.25
訪日外国人観光客にとって、大きな楽しみの1つが飲食をすることです。JNTOの最新の調査でも、訪日旅行に期待することとして、82.2%もの外国人が「日本食を食べること」と回答しています。右肩上がりのインバウンド需要を取り込むためにも、飲食店における訪日外国人を集客できる「インバウンド対策」は欠かせません。
そうは言われても、具体的にどのような対策を取れば効果的なのかわからないという場合も多いでしょう。集客効果や売上のアップを図るには、訪日外国人が日本で利用する飲食店をどのように探しているのか傾向を把握し、対策を取ることが求められます。
このコラムでは、訪日外国人の飲食店の探し方・インバウンド対策のポイント・具体例など、飲食店必見のポイントを解説します。インバウンド対策に役立つオリジナルグッズの例などもご紹介しますので、一度、目を通してみてください。
飲食店の「お店探し」における訪日外国人の特徴とは?

訪日外国人が日本で飲食店探しをするときの大きな特徴が、インターネットを活用することです。具体的には、SNS・グルメ情報サイト・動画投稿サイト・Googleマップなどを使いお店探しをしています。飲食店のメニューや店内の雰囲気、口コミなどを確認し、利用するお店を決めるのが一般的です。
また、お店探しは、訪日前だけでなく来日して現地で近場のお店を探すケースもよくあります。
飲食店の探し方の特徴は、外国人観光客の出身国・エリアなどによっても多少の差があります。ここでは、主な国・エリアごとの傾向や、よく利用される情報サイトについて見ていきましょう。
国別に特徴がある飲食店の探し方
記念品の配布は注目度が高く話題になりやすいため、飲食店の認知拡大効果が期待できます。特に店名や「〇周年」「新オープン」といった名入れがある記念品は、お店の名前などが自然と目に入るので宣伝効果抜群です。
役立つアイテムやデザインが魅力的なものなどは、受け取った側がSNSで拡散する場合も多く、幅広い層の関心を引くことができるでしょう。
欧米 | 【よく利用する媒体】 Tripadvisor |
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【重視する情報】 ベジタリアンやヴィーガン向けメニューの提供状況 ハラールへの対応状況 カロリー表示 税込価格かどうか など | |
中国 | 【よく利用する媒体】 大衆点評 小紅書(RED) Douyin |
【重視する情報】 口コミや評価、人気の高さ 正確な価格 メニューの写真や内容 キャッシュレス決済が可能か など | |
韓国 | 【よく利用する媒体】 Naver Blog |
【重視する情報】 メニューの写真や内容 支払い方法 日本人に人気が高いお店かどうか など | |
台湾 | 【よく利用する媒体】 旅行ブログ |
【重視する情報】 ベジタリアンやヴィーガン向けメニューの提供状況 日本ならではのメニューを楽しめるか 禁煙かどうか 温かい飲み物があるか など | |
ムスリム | 【よく利用する媒体】 ハラールグルメジャパン Halal Navi |
【重視する情報】 ハラールへの対応状況 |
ターゲット層に合わせて、情報の掲載先や充実させる内容を工夫する必要があるでしょう。
訪日外国人がよく使う主な飲食店情報サイト
訪日外国人が日本で飲食店を探すときに参考にすることの多いサイトの代表例を、チェックしておきましょう。
Google(Googleマップ) | ・地図上で店舗情報を確認できるGoogleマップは、主に現地で近場のお店を探す目的でよく利用される ・「ビジネスプロフィール」に無料でお店の情報を掲載することが可能 |
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Tripadvisor | ・世界最大級の旅行者向けの口コミ情報サイト ・特に欧米圏で参考にする旅行者が多い |
大衆点評 | ・中国で最大級の口コミ情報サイト ・訪日中国人の約半数が参考にするとされる影響力の大きさが魅力のサイト |
ハラールグルメジャパン | ・ムスリム向けの飲食店・食料品店の情報提供アプリ ・ハラール対応料理の提供店や、メニューの食材といった詳細情報も掲載できる |
ぐるなび | ・東南アジアや東アジアでよく参考にされる日本でもお馴染みのグルメ情報サイト ・Tripadvisorと連携が可能 |
食べログ | ・台湾や香港などでよく参考にされる日本でも馴染み深いグルメ情報サイト ・評価が数値化されているので、口コミの評価がわかりやすく伝わる ・予約機能がある |
飲食店におけるインバウンド対策の三大ポイント

飲食店のインバウンド対策で、成果を出すためにポイントとなるのが次の3つです。多言語対応する・日本らしさを満喫できる工夫をする・利用ハードルを下げ、満足度を上げる。具体的にどういうことに取り組むと訪日外国人観光客の集客につながるのか、説明します。
【ポイント①】多言語対応
インバウンド集客を図るなら、多言語対応は欠かせません。多くの外国人が使用する英語に加えて、ターゲット層に合わせて中国語・韓国語・ヒンディー語・スペイン語など、複数の言語に対応するのがおすすめです。
一例として、次のようなものを多言語対応すると集客につながりやすくなります。メニューの名称や内容の説明・お店の看板・お店のホームページやSNS・予約サイトなどです。
【ポイント②】日本らしさを満喫できる工夫をする
多くの訪日外国人は、日本ならではの体験を楽しみにして来日しています。飲食においても例外ではなく、日本食や日本ならではの雰囲気が楽しめるように工夫し、アピールすることが大切です。
日本的なメニューの提供に加えて、日本らしさを演出できるインバウンド対策の一例をご紹介します。内装やインテリアに和柄アイテムや扇子などを取り入れる・和風デザインのオリジナルグッズをお土産などとして販売する・ソバ打ちなど、日本らしい文化を体験できるイベントを実施するなどです。
【ポイント③】利用ハードルを下げ、満足度を上げる
利便性を高めるサービスを充実させることで、不慣れな異国の地で訪日外国人が飲食店を利用するハードルを下げ、満足度を高めることができます。特に、無料Wi-Fi・キャッシュレス決済は訪日外国人にとってあると嬉しいサービスの代表例なので、集客に最適です。
インターネットを駆使して、周辺のお店や観光スポットを調べる機会が多い訪日外国人は、無料Wi-Fiがある店舗を好んで利用する傾向にあります。また、海外ではキャッシュレス決済が浸透していることや、外国人にとって不慣れな日本の貨幣を正確に支払うのが煩雑であることから、キャッシュレス対応も歓迎されるサービスです。満足度の高いサービスを提供している飲食店は、良い口コミや評価を拡散される可能性が高くなります。
飲食店のインバウンド集客戦略のアイデア

飲食店のインバウンド対策ポイントを具体化した集客戦略アイデアの一例として、次の3つが挙げられます。地域と連携する・SNSを活用する・オリジナルグッズを製作する。どのようなアイデアなのか、もう少し詳しく見ていきましょう。
地域と連携する
地域の観光案内所・宿泊施設・イベントなどと連携することで、効率的にインバウンドを取り込むことができます。訪日外国人観光客は、現地で近場の飲食店の情報を集めてお店選びをするケースも多いからです。
地域のネットワークと連携できれば、それだけ露出も多くなるので集客のチャンスが広まります。商店街や周辺のほかの飲食店と連携して集客に取り組むことも効果的です。インバウンド対策は、自店舗だけで頑張るのみならず、地元で連携することも反響を大きくする秘訣であることを覚えておきましょう。
SNSを活用する
SNSを活用したマーケティングに積極的に取り組むことで、効率的にインバウンド対策が可能です。SNSは少ないコストで運用できる上に、多くの訪日外国人観光客が来日前・来日中によく参考にするメディアだからです。
例えば、次のような情報発信をすることで、集客・売上アップが見込めるでしょう。メニューや価格・おすすめ料理の解説・店舗の日本ならではの体験ができるポイント・予約方法などです。画像を多めに使いつつ、多言語対応の情報発信をするように心がけると、注目されやすくなるでしょう。
オリジナルグッズを製作する
和風デザインや日本ならではのアイテムを使ったオリジナルグッズを作成し販売・配布するのも、集客効果の高い方法です。日本らしさが伝わるオリジナルグッズは、お土産としての需要も高く、日本の飲食店に行った思い出の品としても最適です。
店名やSNS映えする名入れをしたオリジナルグッズであれば、次回の来日時にリピート利用するきっかけとなったり、SNSなどで拡散されたりする効果が見込めます。
飲食店のインバウンド対策の具体例

「実際に、飲食店はどのようにインバウンド対策を実践しているのか」成功事例をいくつか見て、具体的なイメージを掴んでおきましょう。成功事例に共通するのは、いくつものインバウンド対策を組み合わせていることに加え、そのお店ならではアピールポイントがあるという点です。
「体験型」で大人気!|ラーメン店の事例
世界的に大人気のラーメン店「一蘭」は、アメリカ・中国・台湾などに展開する店舗はもちろん、日本の店舗でも外国人の行列のできる人気店です。一蘭のラーメンを家庭で楽しめる即席めんも、お土産として訪日外国人観光客から人気を博しています。
一蘭がインバウンドを惹き付ける大きな理由は、日本ならではの体験・多言語対応・多様性への対応の3点です。
引用元:一蘭
https://ichiran.com/
日本ならではの体験 | ・ラーメンに集中できる独自性の高い半個室の「味集中カウンター」 ・オーダーシートで麺の硬さやスープの味わいなどをカスタマイズできる「オーダーシステム」 |
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多言語対応 | ・オーダーシートやメニューなどを多言語化 |
多様性への対応 | ・豚を使用しないラーメンなど、宗教的な制約に対応できるメニューを提供 |
中でも一蘭のアピールポイントは、まるでテーマパークのように「体験型」のラーメンが楽しめるという点です。
提供された料理を受け身で食するだけでなく、観光客自身が何らかの形で料理の完成に参加できるジャンルは、人気が出やすい傾向にあります。例えば、焼肉やお好み焼きのように、「焼く」という調理に関わることのできる飲食店は、新鮮な感動があり思い出に残るため人気です。
一蘭は、麵やスープのカスタマイズ性が高く、試行錯誤して自分好みの味を追求できる奥深さが、訪日外国人観光客を惹き付ける大きな要因と言えるでしょう。
信頼性の高い第三者評価を活用し人気!|寿司店の事例
銀座の高級寿司店「鮨 銀座一」は、ミシュランガイドの評価をマーケティングに活用することで、富裕層を中心とした訪日外国人観光客の集客に成功しています。
引用元:鮨 銀座一
https://ginza-sushiichi.jp/
第三者の評価 | ・2011年から2024年にかけて、度々ミシュランガイドに掲載 ・ミシュランガイド掲載情報をホームページなどでアピール |
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多言語対応 | ・ホームページやメニュー、予約専用サイトなどを多言語化 ・寿司文化について英語で解説、英語で接客可能なスタッフを配置 |
外国人観光客が飲食店探しをする際、口コミや第三者の評価を参考にするケースが多くあります。世界的に権威あるミシュランガイドの掲載情報を有効に活用することで富裕層からの支持を得ている点は、特に参考にしたいポイントです。
ミシュランガイドとまではいかずとも、評価が数値化されるような飲食店情報サイトに登録することでも、インバウンド集客効果が見込めるでしょう。
飲食店のインバウンド対策におすすめのグッズ10選
飲食店のインバウンド対策には、オリジナルグッズ製作もおすすめです。日本ならではのアイテムや和柄のグッズなどは日本土産として人気を博しており、オリジナルグッズを製作することで、自店舗独自のアピールポイントの1つとすることができます。
インバウンド対策としてオリジナルグッズを製作するなら、「国産」「和柄」「日本の伝統的な道具」など、日本ならでは感を出せるものがおすすめです。また、名入れが映えるアイテムを選ぶことで、認知拡大やリピーター獲得といった効果も見込めるでしょう。
ここでは、10種類のおすすめアイテムをセレクトしてご紹介します。
オリジナル箸 食洗器対応 彫分彫【印刷専用(100膳~)】
¥299(税込)
福井県小浜市の伝統工芸品である若狭塗のお箸。日本の伝統工芸は訪日外国人から人気が高いため、インバウンド対策に最適です。持ち運びやすいお箸は、お土産として重宝されます。本体の持ち手部分にフルカラー印刷または箔押しで名入れ可能。本体のカラーは、チーク・ダークブラウン・オレンジなどバラエティー豊富な5色からお選びください。
オリジナル 湯呑(M) ホワイト
¥319(税込)
寿司店などでよく見かける湯呑は、訪日外国人から見ても「日本らしさ」満載のアイテムなので、オリジナルグッズ製作におすすめです。本体の全周にフルカラー印刷で名入れできるため、オリジナルデザインが主役のグッズに仕上げることもできます。和柄や日本独自の風景などを名入れしても、訪日外国人から喜ばれるでしょう。
オリジナル クルリト デイリーバッグ
¥484(税込)
ゴムでコンパクトにまとめられ丸ごと洗える実用性の高いポリエステル生地のエコバッグです。コンパクトで軽く持ち運びしやすいエコバッグは、お土産として喜ばれます。また、荷物が増えがちな外国人観光客に重宝されるオリジナルグッズを製作可能です。本体にフルカラー印刷または単色印刷で大きく名入れできます。本体カラーは、ミントグリーンやグレーなど豊富な9色からお選びください。
光るうちわ 花火柄 ★
¥129(税込)
ボタンを押すと花火柄にライトが光るユニークなうちわ。日本らしい「うちわ」と「花火柄」の組み合わせに、「光る」という独自性が加わることで、他にはない日本土産として重宝されます。持ち手部分のカラーは、イエロー・グリーン・ピンク・ブルーの4色取混ぜです。
オリジナル すす竹和扇子
¥198(税込)
すす竹のシックな骨に、和柄の扇面を組み合わせた日本好きにはたまらない扇子。折りたたんだ状態の正面に単色印刷で名入れができるので、オリジナリティをしっかりと出せます。扇面のデザインは、藍染とんぼ・青海波・露芝・青舞桜の4種類からお選びください。
オリジナル紙扇子【印刷専用】
¥385(税込)
完全オリジナルデザインのグッズを製作できる紙扇子。扇面が白地となっており、全体にフルカラー印刷で名入れができるので、オリジナルデザインが主役のグッズを作りたいときにおすすめです。骨は竹製で、カラーを黒竹・すす竹・白竹の3種類からお選びいただけます。
オリジナル 国産 ヒノキ お守り
¥228(税込)
国産ヒノキを使用した木製のお守り。W35mm×H50mmと大き過ぎず小さ過ぎない絶妙なサイズ感で、名入れしたデザインが映えます。お守り本体には、フルカラー印刷や単色印刷に加え、レーザーや焼印での名入れも可能です。日本の伝統をわかりやすくアピールできるオリジナルグッズを製作したいときにおすすめです。
オリジナル 国産 サクラ スティックキーホルダー
¥459(税込)
国産の桜の木材を使用したスティックタイプのキーホルダー。宿泊施設のルームキーを思わせるデザインは、旅の思い出を象徴するお土産にピッタリです。木材の本体全体に、単色印刷・レーザー・焼印で名入れができます。金属パーツをワイヤーリング・ナスカン・ボールチェーンから選べるなど、こだわりを詰め込んだオリジナルグッズを製作可能です。
オリジナル 今治ミニタオル
¥449(税込)
品質の高さに定評がある今治タオルのミニタオル。約W250mm×H250mmの普段使いに適したサイズ感が重宝されます。本体にワンポイントの刺繍で名入れができるため、高級感のあるオリジナルグッズに仕上げられます。本体カラーは、カーキやスカイブルーなど豊富な9色からお選びください。
オリジナル 国産 杉コースター
¥506(税込)
国産の杉材を使用した木目が美しい木製コースター。間伐材を使用したエコなアイテムなので、SDGsへの貢献や環境への配慮をアピールするオリジナルグッズを製作することもできます。本体全体に名入れできます。フルカラー印刷や単色印刷に加え、レーザーや焼印にも対応可能です。年代や性別を問わず喜ばれるインバウンド集客グッズを製作したいときにおすすめです。
飲食店のインバウンド集客における注意点・NGポイント

インバウンド集客を目指す飲食店が注意すべき、インバウンドを遠ざけてしまう特徴があります。その代表例が次の3つです。
・価格やメニューがわかりにくい
・外国語に一切対応できない
・予約やキャッシュレスが不可
このような特徴が、インバウンド集客を妨げる原因となってしまう理由を解説します。
価格やメニューがわかりにくい
価格・メニューの具体的な内容のわかりにくさは、利用する側にとっては不安でしかありません。外国人観光客から利用を躊躇される原因となるので、注意が必要です。
特に税抜・税込表示がわかりづらく、思った価格と違う金額の支払いを求められると、不満や不信感につながります。低評価の口コミにもつながりかねないので、インバウンド集客を目指すなら、最終的な支払金額が明確になるよう表記しておきましょう。
外国語に一切対応できない
メニューなどは多言語対応したけれど、スタッフは一切外国語に対応できないと、インバウンド集客の妨げになります。日本の独自の食文化や料理の詳細などについて説明を聞きたいというニーズもあるからです。
ベジタリアン・ハラールなど、食に対するスタイルに多様性がある訪日外国人観光客は、使用されている食材について尋ねたい場合も多いでしょう。翻訳用のアプリや対応マニュアルを準備するなどして、スタッフによる接客も多言語対応しておきましょう。
予約やキャッシュレスが不可
予約・キャッシュレス決済は、訪日外国人からのニーズが高いサービスです。特にキャッシュレス決済は、面倒な外貨の両替などをせずにストレスフリーで支払いができる手段なので、重要性が高いと言えます。
ターゲットとする訪日外国人のよく使うキャッシュレス決済手段については、できるだけ導入しておきましょう。
まとめ:飲食店の効果的なインバウンド対策はオリジナルグッズドットコムにおまかせ
インバウンドから選ばれる飲食店になるには、訪日外国人のお店探しの傾向を踏まえて集客の施策を行うことが大切です。SNSやオリジナルグッズなどを活用することで効率的に集客が可能なので、ぜひ検討してみましょう。
オリジナルグッズドットコムでは、名入れが映えるオリジナルグッズ作成が可能なアイテムを取り揃えています。集客効果や顧客満足度の高いオリジナルグッズを作成するなら、ぜひオリジナルグッズドットコムにおまかせください。