
飲食店がリピーターを獲得するには?常連の多い店が実践しているリピート率アップ術
最終更新日:2025.03.28飲食店が売上を確実に伸ばしていくためには、リピート率の向上が欠かせません。新規顧客を増やし続けるのは限界があるため、いかにリピーターを獲得できるかが重要な課題です。今回は、リピーター獲得による経済効果やリピート率の実態および調べ方などの基礎知識を踏まえ、マーケティングのコツをご紹介。ユーザーがリピートしない理由を踏まえ、リピーターが多い店の特徴やリピート率を上げる方法を解説します。
飲食店がリピーターを増やす重要性

飲食店にリピーターが増えることで、次のような経済効果が生まれます。
● 安定した売上がキープできる
● 顧客獲得にかかるコストが抑えられる
● 新規顧客の集客につながる
安定した売上がキープできる
飲食店にとってリピーターは、売上の安定化に貢献する存在です。新規顧客は来店頻度のバラつきが大きく、トレンドといった外部要因にも左右されます。一方リピーターは、定期的に自店へ通い、万が一トレンドの変化や災害、感染症の流行などの不測の事態が起きても来店を止めません。一時的に来店が滞っても、また戻ってくるケースが高いため、安定した売上が保てるでしょう。
顧客獲得にかかるコストが抑えられる
マーケティングにおける「1:5の法則」によると、新規顧客の集客にかかるコストはリピーター獲得の5倍だといわれています。新規顧客の来店を促すには、まず認知のための宣伝から始めなければならず、広告に大きなコストがかかるためです。対してリピーターはすでに自店の存在や魅力をしっているため、新規顧客ほど宣伝しなくても来店してくれます。
新規顧客の集客につながる
リピーターは、飲食店の無料の広告塔となります。家族や知人・友人を一緒に連れてくるケースが多く、店側が何もせずとも新規顧客を集めてくれるためです。また、SNSやインターネット上の口コミで、自店に関する情報を自発的に発信・拡散してくれるケースも多く、広範囲への集客効果が期待できるでしょう。
リピート率の調べ方と飲食店の実態

リピート率は、下記の計算式で算出できます。
例えば、ひと月分のリピーターの人数が20人、開業時点からの新規顧客数が100人だとすると、月間リピート率は20%です。
また「株式会社リクルートライフスタイル」が2019年に実施した調査によると、首都圏在住の20~64歳が飲食店をリピート利用している割合は約77.3%。特に、40代以上のリピート利用は8割近くです。男性は外食をする1週間あたりの平均回数が女性より多く、気に入った店に通い続ける傾向にあることが伺えます。
(出典:飲食店リピート実態&リピート要因調査|株式会社リクルートライフスタイル)
ユーザーがリピートしない理由からみるリピーターの多い店の特徴

リピーターの少ない店・多い店には、それぞれ共通するポイントが存在します。ここでは、ユーザーがリピートしない理由を踏まえ、リピート率に影響を及ぼす要素と、その対策方法を考えていきましょう。
顧客自身の都合
飲食店をリピート利用しない顧客自身の都合として、次の2点が挙げられます。
● 嗜好
● 利便性
嗜好
顧客の好みやライフスタイルが変化すると、店離れが生じます。再来店を促すには、メニューやサービス、コンセプトの見直しが必要です。また、競合店への流出対策として、自店ならではのオリジナリティの演出が求められます。
利便性
顧客が引越しなどによる距離的な理由からリピートできなくなる場合、店側では対処しようがありません。出張や旅行の際に再来店してもらえるよう、SNSなどを通じて定期的に情報発信していくことが最も有効なリピート対策です。
飲食店側の要因
飲食店で次のような要因が生じると、リピーターの店離れを招きます。
● 価格
● 店内の雰囲気
価格
飲食店のメニューの価格を上げると、来店するのが難しいと考えるリピーターは少なくありません。物価高騰による価格上昇はやむを得ませんが、その理由や根拠を顧客に明示して誠実な姿勢をアピールすることで、店離れを最小限に抑えられるでしょう。
店内の雰囲気
メニューや接客の質の低下など、店内の雰囲気が変わると、リピーターの心が離れる場合があります。またスタッフの異動や退職などで、店ではなく個人のファンが離れるケースも少なくありません。店内の雰囲気悪化や業務の属人化を防ぐには、マニュアルを導入し、従業員教育を徹底することが必要です。レシピや接客のノウハウを店全体で共有し、、個人に頼らない魅力づくりに努めましょう。
飲食店のリピート率を上げる9つの施策事例

メニューの内容を見直す
最もシンプルなリピート施策は、メニューの見直しです。定期的に新商品・サービスのの開発や既存メニューのリニューアルを実施することで、顧客を飽きさせません。
接客やオペレーションの質を上げる
リピート率の向上に不可欠な施策は、接客やオペレーションの改善です。対応が遅い、態度が悪いといった不適切な接客態度だと、リピーターは生まれません。マニュアルの導入や従業員教育を実施し、顧客の満足度をあげれば、店舗にファンがつく能性が高まります。
顧客ロイヤリティを高める
リピーターの獲得には、顧客ロイヤリティの向上が必要です。顧客ロイヤリティとは、店や商品・サービスに対する愛着や信頼感のことであり、これが高いとリピート率が上がります。顧客ロイヤリティを高める第一歩は、ユーザーの声に耳を傾けること。アンケートやリサーチで顧客の動向や感想を分析し、ユーザーにとって魅力的なプロモーションを実施しましょう。
WebやSNSを活用する
WebやSNSを活用し、飲食店と顧客がつながるきっかけを作りましょう。顧客との接点を保つことで、店舗に対する愛着が生まれ、リピート率アップが見込めます。メルマガやDMの定期的な送付のほか、SNSを介したコミュニティづくりも効果的です。
ポイントカードを導入する
ポイントカードはリピート施策の代表格です。ポイントやスタンプを貯めること自体がエンターテインメントとなるほか、魅力的な景品を用意することで再来店の動機付けとなります。
クーポンを発行する
クーポンの発行は、定期的に通ってくれるリピーターに感謝の気持ちが伝えられる手段の一つ。また、しばらく来店していない顧客へのリマインドとしても有効です。
来店・注文特典をつける
来店や注文の特典をつけることで、顧客にお得感を与え、リピート利用のきっかけになります。「先着◯名さまにプレゼント」など進呈に条件をつけるのもおすすめ。企画や景品の希少性が高まり、多くの顧客の興味が引き付けられるでしょう。
ノベルティや記念品を配布する
ノベルティの配布は、リピート率向上や販売促進に効果的なマーケティング手法。定期的なキャンペーンのほか、周年記念などにもおすすめの企画です。ポイントは、もらってうれしいノベルティや記念品を制作すること。オリジナリティあふれるグッズを作り、顧客の心をつかみましょう。
オリジナルグッズを販売する
オリジナルグッズの販売は、顧客の愛着心や帰属意識を醸成し、リピート率アップに貢献します。ドリンクやお菓子などとセット販売したり、持参・来店時の使用に特典を付けたりなど、グッズに付加価値をつけるのもおすすめです。
飲食店のリピーター獲得に効果的なオリジナルグッズ・ノベルティ5選
ここからは、飲食店のリピーター獲得に貢献するおすすめのオリジナルグッズやノベルティをピックアップして紹介します。
キッチン雑貨
ドリンクウェア
トートバッグ・エコバッグ
ステーショナリー
除菌・衛生グッズ
まとめ
飲食店がリピーターを獲得できれば、安定した経営と低コストでの集客などさまざまなメリットが得られます。さまざまなリピート施策がありますが、手軽に取り組める方法を探しているならオリジナルグッズやノベルティの制作がおすすめです。キャンペーンや抽選、先着順などほかの施策と組み合わせて展開すれば、多くのリピーターの創出につながるでしょう。
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