【2025年最新】インバウンド消費の動向|訪日外国人による経済効果と企業が今とるべき戦略とは?

【2025年最新】インバウンド消費の動向|訪日外国人による経済効果と企業が今とるべき戦略とは?

最終更新日:2025.05.02

近年、国内のインバウンド消費の重要性が注目されています。インバウンド消費は国内の経済や地域の活性化を促す要素であり、訪日外国人が増えるいま、最優先の対策課題だといっても過言ではありません。

今回は、日本のインバウンド消費の動向や近年の推移を踏まえ、今後のマーケティング戦略設計のコツを解説します。

インバウンド消費の動向からみる日本の現状

インバウンド消費の動向からみる日本の現状

まず、2025年4月時点で最新のインバウンド消費の動向と、過去10年間の推移を説明します。

現在のインバウンド消費額と内訳

観光庁の報告によると、2024年の訪日外国人旅行消費額8兆1,257億円でした。日本におけるインバウンドおよびその消費額は2015〜2019年まで成長を続けています。2020年からの3年間は、新型コロナウイルス感染症による渡航制限で、インバウンド消費が一時低迷しました。しかし、2023年になると急激に回復。2024年の消費額は前年比53.1%増、2019年比だと68.8%増となる過去最高値を記録しています。

出典:【インバウンド消費動向調査】2024年暦年の調査結果(確報)の概要|観光庁

近年のインバウンドの推移

日本政府観光局の調査によると、訪日外国人の人数は、2025年から過去10年間に渡り右肩上がりです。コロナ禍で一時的に低下した2020年からの3年間を経て、2023年以降は急回復しています。その後2024年には、過去最多となる3,687万148人を記録しました。そして2025年には、1月の推計で単月過去最高記録となる378万1,200人もの外国人が日本を訪れています。翌月2月にも、同月過去最高の325万8,100人と好調です。

出典:国籍/月別 訪日外客数(2003年~2025年)|時系列推移表|訪日外客統計|日本政府観光局

インバウンド消費動向が上向きとなった背景

日本では、2003年以来「ビジット・ジャパンキャンペーン」をはじめとする訪日プロモーションを官民連携で進めています。事業の結果、訪日外国人旅行者が増加、大きな経済効果を生み出してきました。
また近年は、円安を背景に訪日外国人が急増。日本における物価の割安感が高まり、インバウンド消費を促進しているといわれています。

インバウンド消費とは

インバウンド消費とは

ここで、インバウンド消費に関する基礎知識をおさらいしておきましょう。

インバウンド消費の意味

そもそも「インバウンド」とは、観光業における訪日外国人旅行および旅行客を指します。つまりインバウンド消費とは、訪日外国人旅行客による購買行動です。なお、反対に日本からの海外旅行および旅行客を「アウトバウンド」といいます。

インバウンド消費とインバウンド需要の違い

インバウンド需要は、訪日外国人が日本で行った消費活動です。対してインバウンド需要は、訪日外国人による日本に対する消費のニーズを指します。したがって、インバウンド需要があってインバウンド消費が生まれるということです。両者は厳密にいうと異なりますが、一般的には同じ意味で用いられることが多い傾向にあります。

インバウンド消費が増えるとどうなる?

インバウンド消費は、GDPにおける「サービス輸出」に分類される項目です。一般的に、輸出が増えると輸出産業における設備投資が促進するほか、円安が進んで国内での消費が増え、好景気に傾くといわれています。また観光市場の拡大による雇用創出や、地域における消費アップで、地方創生にもよい影響を与えるでしょう。

インバウンド消費に関する日本の課題

先述のインバウンド消費動向調査によると、2024年におけるインバウンド消費の主な内訳は、宿泊費が33.6%、買物代29.5%、飲食費21.5%です。構成比でみると、5年前と比べ宿泊費は増加、飲食費はほぼ横ばいとなっているのに対し、買い物代は減少傾向にあります。したがって、インバウンドによる買い物を増やすことが、今後の市場拡大における課題です。
また今後のインバウンド対策のポイントとなるのが「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」の3点。2023年3月に策定された第4次観光立国推進基本計画で3つの柱として示された目標であり、訪日プロモーションに取り入れることが求められています。
また、インバウンド消費の最新トレンドは「高品質」と「コト・トキ消費」です。近年は、従来のように安さではなく、経験や特別感、希少性といった要素が重視されるようになりました。高額商品への需要が増え、日本ならではの魅力を生かした品質のよい商品への需要が高まることが予想されます。

訪日外国人がつい手に取りたくなるグッズのキャッチコピー

訪日外国人がつい手に取りたくなるグッズのキャッチコピー

インバウンドをターゲットとする商品・サービスは、訪日外国人の心理をうまく手に取った戦略設計が大切です。ここでは、訪日外国人の心に刺さりやすいトレンドワードを紹介します。

今だけ・ココだけ

インバウンド対策に有効なのは、希少性や独自性を前面に押し出したプロモーションです。限定商品や季節・イベントと連動したキャンペーンなど、「今だけ」「ここでしか買えない」という特別感で、訪日外国人の心がつかめます。

必ずもらえる

プロモーションの定番ともいえる、確実性をアピールするマーケティング手法です。利便性の高い商品を用意することで、多くの集客が見込めます。

メイドインジャパン(高品質の代名詞)

「メイドインジャパン」は高品質の代名詞。日本の伝統文化や、地域の魅力を活かしたグッズやデザインで、インバウンド消費を促します。

ウェルネス

近年「ウェルネスツーリズム」がグローバルな観光の最新トレンドです。健康増進やリラクゼーションといった要素をグッズ制作にも取り入れることで、インバウンド消費の増加が期待できます。

SDGs・エシカル

世界的なSDGs推進の波を受け、エコツーリズムやエシカル消費の注目度がアップしています。「エコ」や「サステナブル」を意識したものづくりで、環境意識の高い訪日外国人を引きつけましょう。

聖地巡礼

日本のサブカルチャー「クールジャパン」や「Kawaii文化」を活かした戦略は、インバウンド対策の定番です。「アニメツーリズム」として国を挙げて推進されている事業でもあり、多くの訪日外国人の心に刺さる商品・サービスが展開できます。

災害対策・リスク軽減

国内でも災害が多発する現在では、その対策によるリスク軽減が課題です。災害対策における外国人への配慮を徹底することで、安心して日本に来てもらえるようになります。

インバウンド消費動向を踏まえたグッズ制作のキーポイント

インバウンド消費動向を踏まえたグッズ制作のキーポイント

最新のインバウンド消費動向を踏まえると、今後の海外向けグッズ制作では次の5つのポイントが鍵となるでしょう。
● ターゲティングとニーズの把握
● 多言語対応
● インターネット・SNSの活用
● イベント・キャンペーンとの連動
● 地方創生

ターゲティングとニーズの把握

インバウンド消費の増加対策においては、ターゲットの明確化と、そのニーズの把握が重要です。一口にインバウンドといっても、国によって日本に対するニーズが異なります。また国ごとに異なる文化や価値観があるため、それに配慮したグッズ制作が不可欠です。

多言語対応

インバウンド対策において大切なのが多言語対応です。商品パッケージや説明文、メニューなどを多言語対応にすることで、スムーズな消費が促せます。

インターネット・SNSの活用

訪日外国人を対象とするプロモーションには、インターネットとSNSの活用が必須です。世界中の膨大なユーザーへ向けた情報発信が可能になり、認知度向上や集客につながります。

イベント・キャンペーンとの連動

ただグッズを提供するより、イベントやキャンペーンと連動させるほうがより多くの集客が見込めます。参加賞やノベルティとしてグッズを進呈することで、イベントやキャンペーンへの参加率および満足度も高まるでしょう。

地方創生

経済効果の高いインバウンドは、地方創生と好相性です。訪日外国人をターゲットとする地域の魅力を活かしたものづくりや観光の推進で、地域活性化につなげましょう。

まとめ

インバウンド消費は、これからの日本経済を支える要素の一つとなることが予想されます。いち早くインバウンド対策に取り組むことで、競合に一歩リードできるはずです。

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WRITER おがた

株式会社トランス イーコマース部 マネージャー

ノベルティ・オリジナルグッズ業界2年目。エンタメグッズ案件に携わった経験あり。
現在はコンテンツ作成やメールマガジンなどを担当。
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