インバウンド向けお土産はデザインが重要!事例・ポイントなどを解説

インバウンド向けお土産はデザインが重要!事例・ポイントなどを解説

最終更新日:2025.04.04

堅調に増加を続けるインバウンドによる経済効果の恩恵を受けるため、見逃せないのが外国人向けお土産です。

とは言え、お土産用に販売されているグッズや商品は数多くあるので、その中から選ばれる必要があります。また、インバウンドは国内の観光客とは文化や好みの傾向が異なり、今まで通りのお土産では十分にアピールできない可能性がある点に注意が必要です。

数あるお土産の中で、インバウンドに選ばれる商品となるために重要なポイントの1つが、デザイン戦略です。パッケージデザインを工夫することで、インバウンドの購買心理を刺激することができるでしょう。

今回は、インバウンド向けお土産におけるパッケージデザインの重要性や戦略のポイント・注意点などを解説します。事例も交えて具体的に説明しますので、この機会にインバウンド需要にマッチするデザインのコツを押さえておきましょう。

パッケージデザインの重要性とは?

パッケージデザインの重要性とは?

インバウンド向けに特化したパッケージ戦略のポイントを把握する前に、前提として、一般的にパッケージデザインに工夫を凝らすことがどのように重要なのかを確認しておきましょう。

一般的にパッケージデザイン戦略が重要視されるのは、主に次の3つのアプローチで消費者の購買意欲を刺激できるからです。

・他の商品に埋没させず目立たせる
・商品の情報や価値をわかりやすく伝える
・消費者の満足感や好奇心を盛り上げる

パッケージデザインで実現可能なアプローチ内容について、もう少し詳しく説明していきます。

他の商品に埋没させず目立たせる

パッケージデザインを工夫することで、商品を目立たせることができます。その結果、類似商品がいくつも並んでいても、消費者にその商品を「手に取りたい」と思わせることが可能です。

いくらクオリティの高いものを販売していても、ほかの商品に埋没し消費者の目に留まらなければ、購買にはつながりません。その点、見映えの良いパッケージデザインにすれば、「スタイリッシュ」「美しい」「美味しそう」などポジティブなイメージを一目で伝えられるため、選ばれやすくなるでしょう。

商品の情報や価値をわかりやすく伝える

パッケージデザインは、商品の特徴や購入する価値をわかりやすく伝えることもできます。商品のおすすめポイントや機能性、産地や成分など、消費者の知りたい情報が明示されているパッケージデザインだと、スムーズに購入の決断ができるからです。

特に消費者が初めて見る商品や競合商品が多いアイテムでは、購入する価値が伝わるパッケージデザインだと、選ばれやすくなります。

消費者の満足感や好奇心を盛り上げる

ブランドイメージが伝わる色遣いや上質感のあるデザインなどで消費者の気持ちを盛り上げることも、パッケージデザインならではのアプローチ方法です。

パッケージデザインでブランディングすると、商品のファンを増やすことにつながるため、新規顧客やリピーターの獲得が期待できます。最近は、デザインが綺麗だったりユニークだったりするパッケージは、購入したひとからSNSで情報を拡散してもらえるケースも多く、思わぬ宣伝効果が得られる場合もあるでしょう。

インバウンド需要対策としてのデザインの重要性とは?

インバウンド需要対策としてのデザインの重要性とは?

インバウンド需要をうまく取り込むことを念頭に置いた場合、外国人向けお土産のパッケージデザインには、次のような役割が求められます。

・「日本らしさ」という最大の魅力をアピールする
・言葉の壁を感じさせず商品の情報を伝える
・商品を覚えてもらう

それぞれどういうことなのか、具体的に見ていきましょう。

「日本らしさ」という最大の魅力をアピールする

日本を訪れるインバウンドにとって、日本独自の歴史・文化・風景・モチーフ・文様など、日本らしさを感じられる要素は大きな魅力です。そのため、日本独自の要素を取り入れたデザインのラッピングであれば、自然と手に取ってもらいやすくなります。

また、日本らしさの感じられるお土産は、帰国後も日本旅行の楽しい思い出を振り返りやすいため、喜ばれるでしょう。

言葉の壁を感じさせず商品の情報を伝える

外国人観光客の多くは、日本語に精通しているわけではありません。そのため、商品の特徴・成分・使い方といった大事な情報は多言語で表記するなど、言葉の壁を感じさせない工夫が必要です。

どのような商品なのかがスムーズにわかるパッケージデザインであれば、安心して購入を決断してもらいやすくなります。

商品を覚えてもらう

商品を覚えてもらい、リピート購入や情報の拡散につなげるためにも、パッケージデザイン戦略が重要です。

インパクトのあるデザインや、商品名が印象に残るパッケージにすることで、次回の訪日時やオンラインストアでのショッピング時に、リピート購入してもらいやすくなります。また、印象に残ったお土産は、知人に広めたりSNSで拡散したりしてもらえる可能性が高くなるのも利点です。

インバウンドを惹き付ける!パッケージデザインの事例

インバウンドを惹き付ける!パッケージデザインの事例

インバウンドから注目を集めるパッケージデザイン戦略を考える上で、参考にしたいのが、他社の先行事例です。ここでは、多くの事例の中から、3つの例をピックアップしてご紹介します。

日本モチーフ|キットカットの事例

大人気のチョコレート菓子「キットカット」は、外国人向けのお土産に最適なパッケージデザインの商品を、複数種類展開しています。

「キットカット日本酒 満寿泉」「キットカット梅酒 鶴梅」は、日本伝統のお酒を使った日本ならではのキットカットです。パッケージにも大きくお酒のボトルをデザインするとともに、「JAPAN SAKE」といったわかりやすい表記で、商品の特徴がわかるようにしています。

また、「キットカット富士山パック ブルーベリーチーズケーキ味」は、パッケージが富士山を思わせる台形をしており、雪化粧の富士山や桜の花びらがデザインされているのが特徴です。さらに「Mt.FUJI」の表記もあり、日本語を読めなくても日本らしさが伝わるよう工夫されています。

日本の景色|ヨックモックの事例

老舗洋菓子ブランド「ヨックモック」では、日本を象徴する花である桜をパッケージデザインに取り入れた詰め合わせが人気です。

期間限定で販売する「ドゥーブル ショコラ オゥ サクラ アソルティ」は、パッケージに透き通るような青空と満開の桜がデザインされており、日本での思い出を楽しく振り返れます。「Sakura」の文字も入っており、インバウンドも日本の春景色を楽しめるデザインです。

また、パッケージは缶なので、お菓子を消費した後も小物入れなどとして長く楽しめるのも、お土産として魅力的です。

日本のキャラクター|東京ばな奈の事例

近年では、日本のゲーム・アニメのキャラクターも、インバウンドに大人気です。東京のお土産代表格「東京ばな奈」では、日本が世界に誇る大人気ゲーム「ポケットモンスター」のピカチュウをパッケージデザインに取り入れた商品を展開しています。

可愛らしいピカチュウの姿をパッケージ全体に大きくあしらい、「POKEMON TOKYO BANANA」などのわかりやすい表記を入れ込んだデザインです。

インバウンドにも有名なキャラクターをパッケージデザインの主役にすれば、それだけで、言語の壁を気にすることなくインバウンド需要に応えられます。

インバウンド需要に応えるパッケージデザインのポイント・注意点

インバウンド需要に応えるパッケージデザインのポイント・注意点

パッケージの重要性や事例などを踏まえると、外国人向けのパッケージデザイン戦略を練る上で注意すべきポイントは、次の3つです。

・日本らしさはマスト
・見ただけで伝わるデザインにする
・ターゲット層のニーズにあわせる

各ポイントについて、もう少し詳しく見ていきましょう。

【ポイント①】日本らしさはマスト

インバウンド需要を意識してお土産のパッケージデザインをするなら、日本らしさを感じさせる要素は必ず入れ込みましょう。多かれ少なかれ日本を訪れる外国人観光客は、日本独自のものが好きで訪日するケースがほとんどだからです。

日本らしさを表現できるモチーフの一例としては、次のようなものが挙げられます。

・桜や紅葉のような、日本を象徴する四季の風景
・富士山や東京タワーに代表される日本のランドマーク
・お城や寺社仏閣など、伝統的な建築物
・日本酒、抹茶、寿司や天ぷらなどの日本グルメ
・和服、扇子、浮世絵などの日本の文化や芸術

【ポイント②】見ただけで伝わるデザインにする

せっかく日本らしさをパッケージにデザインしても、伝わらなかったり、一部の層しか理解できないと、効果が半減します。見ただけで幅広い層に伝わるデザインにすることが大切です。

説明されなくても、幅広い層に伝わるデザインにする方法の一例をご紹介します。

・海外でも有名なモチーフやキャラクターを使う
・モチーフやキャラクターを主役にして目立たせる
・デザインを抽象化させ過ぎない

【ポイント③】ターゲット層のニーズにあわせる

インバウンドと一言で言っても、欧米・アジア・イスラム圏など、さまざまな国から観光客が訪れています。そのため、パッケージデザインを考えるときは、ある程度ターゲット層を絞り込み、ターゲット層のニーズを反映させることも効果的です。

例えば、欧米諸国では環境意識が高い傾向にあるため、エコであることをアピールできるデザインにする方法が考えられます。また、アジアではお土産を小分けにして配る傾向にあるので、パッケージも小分けしやすいデザインにすると喜ばれやすいでしょう。

まとめ|インバウンド需要対応のオリジナルグッズ制作はオリジナルグッズドットコムにおまかせ

インバウンドに選ばれるお土産にするには、パッケージデザインを外国人向けの仕様にすることが大切です。日本的な要素を取り入れつつ、言葉の違いにも配慮するといった工夫をしましょう。

オリジナルグッズドットコムでは、インバウンドに選ばれるお土産グッズを制作できる名入れ可能な商品や、オリジナルパッケージに最適な巾着やバッグなどを、バラエティー豊かにラインナップしています。デザインやアイテム選びなどのご相談も承っておりますので、ぜひ、 オリジナルグッズドットコムにおまかせください。

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WRITER 向井 章浩

株式会社トランス イーコマース部 マネージャー

ノベルティ・オリジナルグッズ業界で22年の経験を持ち、その間、売上No.1セールスを何度も達成。
仕入れや企画部門でのキャリアを経てオリジナルグッズドットコムを設立。
豊富な知識と経験から、皆様のグッズ制作に役立つコンテンツをお届けします。

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