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企業ブランディングとは?必要性・グッズ制作との関係性や成功のコツを解説
最終更新日:2025.02.03
企業が売上・業績アップを図る際、商品・サービスの質の向上や価格調整といった施策を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、魅力のある製品を生み出すのは容易ではなく、価格競争にも限界があります。
そこで重要となるのが「企業ブランディング」です。
今回は、企業ブランディングの意味を、目的や成功事例も踏まえてまとめました。成功に欠かせないグッズ制作との関連性や、おすすめアイテムも紹介します。
企業ブランディングの意味
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まず、ブランディングの定義や目的、手順を解説します。企業にとって有効な施策の例や有名な成功事例も併せて確認していきましょう。
そもそもブランディングとは?
「ブランディング」とは、商品・サービスのアイデンティティともいえる「ブランド」を語源とするマーケティング用語です。簡潔にいうと、企業やブランドのイメージ・ストーリーを構築するコンセプトを指します。
ブランディングと一口にいっても、その種類はさまざまです。主に、外部を対象とする「エクスターナルブランディング」と、社内対策を目的とする「インターナル」ブランディングの2種類に分けられます。今回解説する企業ブランディングは、エクスターナルブランディングの一種です。ほかにも、商品・サービスブランディングや採用ブランディングなどがあります。
なお、ブランディングと混同されやすい用語に「PR」がありますが、両者は別物です。PRは正式名称の「Public Relations(パブリックリレーションズ)」からも分かるとおり、顧客との信頼関係を構築するために行う情報発信を指します。一方ブランディングは、企業の根幹ともいえる「イメージ」にアプローチする施策です。
多種多様な商品・サービスが溢れている現代において、ブランディングは大企業・有名企業だけではなく中小企業にも必要な戦略だといえます。
企業ブランディングの目的
企業ブランディングの主な目的は、対外的なイメージの向上です。
購買の意思決定においては、重視されるのは商品の価格や質だけではなく、企業やブランドに対するイメージが重視されます。広く認知されている有名なブランドには信頼感や安心感、特別感が生まれ、そのイメージに共感する顧客を引きつけてやみません。
独自のブランドイメージを確立し、自社ならではの魅力が内外ともに共通する認識となれば、大きく安定した利益の獲得につながるでしょう。
企業ブランディングの手順
企業ブランディングは、PDCAサイクルに基づく以下の手順で構築します。
1. 市場・現状調査
2. ターゲティング
3. コンセプト決定
4. 実行・検証
5. リブランディング
まず、リサーチを通して市場や現在のニーズ、トレンドを把握し、自社のターゲット層の心に響くイメージをブランディングのコンセプトに落とし込みます。決定したブランディングをもとに商品・サービスやPRを展開したあとは、効果を検証し、より良いブランドイメージに調整していくというのが一連の流れです。
企業ブランディングのアピールに有効な施策例
一般的に、ブランディングでは次のような施策が講じられます。
● キャッチフレーズを決める
● ロゴをデザインする
● オリジナルキャラクターを作る
● イメージカラーを設定する
● スポンサードする
● CSR活動を実施する(社会貢献、SDGsなど)
ブランディング施策は、自社商品およびパッケージや店舗の内装、サービス方針などに反映され、それが企業ならではの味となります。さらに、コーポレートサイト・オウンドメディアやSNS、広告などを通して世間に広く浸透させていくことで世間の共通認識として根付き、ブランドイメージの価値が高まるでしょう。
企業ブランディングの成功事例
独自の企業ブランディングに成功しているケースに、次の3つの企業があります。
企業名 | ブランディングの概要 |
---|---|
スターバックスコーヒー | 家でも職場でもない「サードプレイス」として新たなライフスタイルを提案している |
ヤンマー | 人の力や可能性を価値観とする「HANASAKA」を掲げ、サステナブルなイメージを構築している |
タニタ | 健康の指標となる体重計メーカーとして「健康をつくる」企業として食事や栄養の情報を発信し市場をリードしている |
すべてに共通する特徴は、自社理念からほかにはないイメージを創出していること。追随する競合が現れても、オリジナルとしての魅力が確立されているため、幅広く支持され続けています。
企業がブランディングを図るべき3つの理由
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多くの企業がこぞってブランディングに取り組んでいる理由は、主に次の3つのメリットが得られるためです。
● 売り上げアップにつながる
● 他社と差別化できる
● 採用活動に有利に働く
売上アップにつながる
ブランディングにより企業の知名度が上がれば、商品・サービスへの信頼性・安心感が向上し、より強い購買の動機付けになります。ファンの創出にもつながり、大々的に宣伝しなくても安定した売上が期待できるため、販売コストも削減できるでしょう。また認知度の高さは社会的な信用度に直結するので、新たなビジネスチャンスが広がるほか、融資といった資金調達の成功率がアップする点も大きなメリットです。
他社と差別化できる
ブランディングは、競合他社と差別化を図るキーポイントです。商品・サービスに安さ以外の魅力が付与され、顧客や消費者から選ばれやすくなります。価格競争から脱却できるほか、企業やブランド自体のネームバリューにより、商品・サービスの利益率も向上するでしょう。
採用活動に有利に働く
有名な企業やブランドには、多くの優秀な人材が集まります。人材不足が解消できるだけではなく、採用コストの削減にもつながるでしょう。また、企業ブランドに深く共感しているスタッフは、モチベーションや向上心も高いことが多いため、より良い商品・サービスが生み出せる可能性が高まります。
企業ブランディングの注意点
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企業がブランディングを図ればたくさんのメリットが得られる反面、次のようなデメリットがある点にも注意してください。
● 費用と時間を要する
● 狙い通りにいくとは限らない
費用と時間を要する
ブランディングを図る中ではさまざまな施策が求められるため、その分費用もかかります。また、ブランディングが確立され、その効果が発揮されるまでにはある程度の時間が必要です。最低でも半年〜1年はかかると見積もり、スケジュールや予算を立てることをおすすめします。
狙い通りにいくとは限らない
ブランディングがどのような形で認知されるかは不明確です。ステークホルダーの意向や顧客の行動も深く関わってくるため、企業が意図しない形で周知されることもあり、それがどのような効果をもたらすのかも分かりません。とはいえ、思いもよらないブランドイメージが企業に大きな利益をもたらすケースもあるので、ブランディングの不確実性がデメリットになるとは言い切れないでしょう。
企業ブランディングの周知に欠かせない「グッズ制作」
企業ブランディングと相性の良いマーケティング施策といえばグッズ制作。ブランディングを反映したオリジナルグッズを販売・配布すれば、顧客との関係構築の足がかりとなり、ブランドイメージの向上に役立ちます。
オンリーワンのオリジナルグッズには高い集客効果があるため、販売による売上アップのほか、イベント・キャンペーンやセミナーなどの特典として配布すれば多くの参加者が集まるでしょう。また、ブランドを象徴するオリジナルデザインのグッズをユーザーやファンが持ち歩いたりSNSで紹介したりすれば、無料の広告塔となり、より幅広いビジネスチャンスが得られます。
ブランディング向上に貢献する企業のオリジナルグッズを制作するポイントは、オリジナリティはもちろん、実用性とトレンド感が重要です。ターゲット層のニーズをリサーチし、流行を押さえた使い勝手の良いオリジナルグッズを展開しましょう。
企業ブランディングにおすすめのオリジナルグッズ5選
ここからは、企業ブランディングに最適な、定番人気のオリジナルグッズを5つ紹介します。
オリジナル キャンバストートバッグ(M)ナチュラル
¥291(税込)
普段使いのほか、サブバッグやエコバッグなどさまざまな使い方のできるトートバッグ。A4サイズがすっぽり入るサイズで、ほど良い厚みの高品質な12オンスのキャンバス生地を使用しています。エコマークを取得しているため、エシカルなブランドイメージをアピールしたい企業にもおすすめのアイテムです。
オリジナル スリムサーモステンレスボトル 300ml
¥1,072(税込)
機能的なステンレスボトルは、エコ活動や節約などでマイボトルを持ち歩く機会の増えた現代のニーズを満たすグッズです。ワンポイントのロゴからボディ側面へのフルカラー印刷まで幅広く対応しているため、ブランドの世界観やイメージを自由に表現できます。
オリジナル 抗ウイルス今治ミニタオル
¥390(税込)
リーズナブルで印刷面も広い、ノベルティの定番品であるミニタオル。高級かつ高品質な今治ブランドで、抗菌・抗ウイルス加工を施した特殊な繊維が使用されています。刺繍での名入れが可能で、シンプルながら抜群の存在感です。
オリジナル ポケットバッテリー5000
¥1,024(税込)
スマートフォンやタブレットとセットで持ち歩くことの多い形態バッテリーは、ICTが浸透した現代人の必須アイテムの一つ。コンパクトでスリムなボディですが、全面にデザインプリントできるので、デザイン性や宣伝効果もばっちりです。
オリジナル エコボールペン(コーヒー配合タイプ)
¥60(税込)
ベーシックなボールペンは素材で差をつけたいところ。廃棄物であるコーヒーの豆かすを再利用したサステナブルなボールペンなら、差別化とエコなイメージが強化できます。ボディへの名入れ・ロゴ入れのほか、一般的なボールペンより広くフラットなクリップ部分へのプリントも可能で、個性が演出しやすいでしょう。
企業ブランディングを成功へ導く3つのポイント
企業ブランディングは、次の3つのポイントに成功の鍵があります。
● ターゲットを明確化する
● リサーチを徹底する
● 複数の施策を組み合わせる
ターゲットを明確化する
ブランディングを図るときは、企業がどのような層をターゲットとしているのかを踏まえて計画を立ててください。ターゲット層に合わないイメージを掲げても、思うような効果は得られません。また、幅広い層を対象とするブランディングには、その分多くのリソースが必要となるだけではなく、一貫性や整合性がなくなりがちです。ターゲットとなるペルソナを明確にし、そのニーズや好みに応じたブランドイメージを打ち立てれば、ブランディングがより効率的かつ効果的になります。
リサーチを徹底する
多くのユーザーの心に響くブランディングを図るには、徹底したリサーチが欠かせません。客観的な視点から自社の現状と市場の動向を把握したうえで方向性を決めれば、強みが最大限に活かせるブランディングが図れるはずです。自社のみで調査すると主観に寄りすぎる恐れがあるため、外部のパートナー企業からアドバイスを得るとよいでしょう。
複数の施策を組み合わせる
企業ブランディングを成功させるには、内外の密接な連携が不可欠です。インナーブランディングやアウターブランディングなど複数の施策を組み合わせることで、企業ブランディング単独よりスムーズに進められるうえ、大きな効果が得られます。まずはインナーブランディングで社内の理解や共感を深めた後、商品やサービス、対外的なイメージの向上へと広げていきましょう。
まとめ
企業独自のブランドイメージが内外ともに周知・確立されれば、BtoC・BtoBともに自社が選ばれる理由が生まれます。結果的に、売上アップや信頼性の向上、人材の確保など、さまざまな効果が得られるでしょう。
ブランディングを図るなら、オリジナルのグッズやノベルティの制作をおすすめします。手軽かつリーズナブルに取り組めるうえ、宣伝効果も抜群です。
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