パン屋の集客戦略|客を呼び込む売り場作りと面白い販促企画を考えるコツ

パン屋の集客戦略|客を呼び込む売り場作りと面白い販促企画を考えるコツ

最終更新日:2025.07.31

パンがトレンド化して久しく、どの地域でも激戦です。競合が乱立し、時間を置かずに去っていくことを繰り返しています。そのような中で、味だけで勝負できるのはほんのひとにぎり。顧客に愛され、長く続くパン屋になるためには、集客に工夫が必要です。今回は、パン屋にとって効果的な集客戦略についてまとめました。魅力的な売り場づくりやディスプレイ、面白い企画を考えるヒントが満載です。

パン屋経営でよくある悩みや課題

パン屋経営でよくある悩みや課題

売れるパン屋と売れないパン屋のマーケティング戦略には、それぞれ共通するポイントがあります。まず、多くの売れるパン屋にあり、売れないパン屋にはない13のポイントをみていきましょう。

独自のコンセプト

売れるパン屋のコンセプトには、オリジナリティがあります。逆に、売れ行きに伸び悩んでいるパン屋の戦略は、ありきたりで新鮮味に欠けるものです。

といっても、ほかにはないまったく新しいマーケティング戦略が必要なわけではありません。施策自体は定番でも、どこかに独自のエッセンスを盛り込むことで、オリジナリティが生まれます。売れている競合を参考に、自店の強みが活かせるマーケティング戦略がないか探してみてください。

明確なターゲティング

成果を上げるマーケティング戦略では、立案時にターゲットを明確化しています。ターゲティングがあいまいだと、誰にも刺さらない戦略になってしまいかねません。

年齢や性別、家族構成、職業などターゲットの属性を細かく設定することで、売れるであろうパンの種類や好まれるサービス内容がみえてきます。ターゲットにした層の行動パターンから好みや立ち寄りやすい時間帯を割り出し、メニューや焼き上がり時間、接客方法に反映させましょう。

付加価値の高い推しパン

集客や売り上げをアップさせるには、店舗でイチオシの「推しパン」を生み出しましょう。味や見た目にこだわるほか、素材や製法などにこだわるのも一つの方法です。

価格が高くても、それを裏付ける理由があれば、お客様に「試してみよう」と思わせられます。映えるデザインやこれまでにない素材との組み合わせ、トレンドのオーガニックを取り入れるなど、付加価値の高いイチオシ商品を考えてみてください。

見やすく工夫されたディスプレイ

ディスプレイの見やすさは、売上に直結します。たとえば、最近のトレンドは、オープンディスプレイです。商品を近くで見比べ、自身で選び取るシステムなので、満足感が高いほか、ついで買いも促します。

また、ガラスケースを設置し、注文するスタイルも、外国風のおしゃれな雰囲気が演出できる人気のディスプレイです。パンのカテゴリごとに分類すれば、見た目にも統一感が生まれ、より美しく、選びやすいディスプレイになるでしょう。

丁寧かつスピーディーな接客

パン屋は、接客にスピード感が大切です。「並んででも買いたい」と思われるためには、ある程度の時間がかかります。朝やランチタイムなど特定の時間帯に来客が集中する傾向にあり、もたつくと、競合に流れてしまいかねません。

また、スピードが早くても、接客が雑になるのはNGです。適切な声かけと接し方、手際のよさのあるパン屋は、多くのユーザーに好まれます。キャッシュレス決済を導入するなど、会計システムを見直すのも効果的です。

客層と合致した立地

パン屋は、売上が立地に大きく左右されやすい業種です。立地によって客層が異なり、自店のターゲットやコンセプトと合わないと、質のよいパンでも売れ行きに伸び悩むかもしれません。

あらかじめ設定したターゲットやコンセプトに応じた立地に店舗を構えるのが理想的です。移転が難しい場合は、立地に合わせてターゲットやコンセプトを見直すことも検討してみてください。

効果的なプロモーション

プロモーションに工夫すれば、意図的に売れるパンを作り出せる可能性が高まります。パン屋のプロモーションは、看板・POPの設置や試食、クーポンの配布、グルメサイト・プレリリースでアピールするなどが定番です。

ライティングも大事な要素であり、さまざまな明るさ・色味の照明があるので、商品が最もおいしそうにみえるものはどれか研究してみるとよいでしょう。

また、プロモーションを際立たせるには、ディスプレイ以外の装飾を極力シンプルにするのが基本です。レジ横の陳列も「食べてみたい」と思わせ、ついで買いを促す効果が期待できます。

SNSの活用

世界中の人がSNSを利用しているいま、それを集客に活かさない手はありません。焼き上がり時間やおすすめパンなどの情報をリアルタイムで発信すれば、立ち寄るきっかけになります。

また、SNSのコメントやDMなどの機能を活用し、オンライン受注を始めるのもおすすめです。ユーザーから情報が拡散されれば、客層が全国に広がります。

MEO対策

MEO(Map Engine Optimization)とは「マップ(地図)エンジン最適化」です。主にGoogleマップの検索結果で、上位表示を狙うための施策を指します。

MEO対策の基本は、Googleビジネスのプロフィールを充実させることです。常に最新状態に保つよう心がけるとともに、クチコミを集め、ていねいに対応することで、多くのユーザーから認知してもらいやすくなるでしょう。

イートインスペース

最近は、店内にテーブルとイスを設置した簡易的なイートインスペースを作るケースも増えてきました。カフェを併設してこだわりのドリンクやスープ、デリなどを一緒に提供し、カフェやブッフェスタイルにするのもトレンドです。

客単価が上がるだけではなく、滞在時間が長くなることで、ついで買いも促せます。店舗のターゲットやコンセプトに合わせたインテリアでそろえれば、ブランディングも図れるでしょう。

デリバリーサービス

デリバリーサービスを始めれば、忙しい方や外出が困難な方にも商品を購入してもらえます。特に、新型コロナ感染症の流行以降、デリバリーへのニーズが大きく増えました。

店舗単位で展開するほか、UberEatsや出前館などのデリバリープラットフォームに登録することで、手軽に参入できます。販路を広げるきっかけになるので、新規顧客の獲得に悩んでいるなら検討してみるとよいでしょう。

パン以外のフード・グッズ販売

パンのほか、ブランドや店舗オリジナルのグッズの物販は、現代のパン屋の常識といっても過言ではありません。特に、パンの保存袋やマグカップ、持ち運び用のバッグなど、パンに関連するアイテムが人気です。

パン屋ごとのブランディングを表現する手段にもなり、多くの人に魅力を伝え、ファンになってもらうきっかけがつくれるはず。パンとグッズのセット販売もおすすめです。

定期的な効果測定

実施したマーケティング施策は、定期的に効果を測定しましょう。やりっぱなしでは、効果が出ているのかどうか分かりません。 データの数値や顧客の反応をみて、施策をよりよいものに改善していきましょう。そうしてPDCA(計画・実行・評価・改善)サイクルを回すことで、持続的な集客や売上アップが実現します。

美味しいパン屋ほど潰れる理由

美味しいパン屋ほど潰れる理由

世間では「美味しいパン屋ほど潰れる」とささやかれているのをご存じですか。あくまでも噂に過ぎませんが、あながち間違いではありません。

美味しいパン屋ほど潰れる理由は、一言でいうと「やりすぎ」に尽きます。たとえば、物価高騰のなか原材料にこだわりすぎる、顧客にとってのコストパフォーマンスを重視しすぎた原価ギリギリの価格設定、行きすぎた演出など。

こだわりの追求は大事なことですが、売れ続けるパン屋になるためには、マーケティング視点を取り入れることも不可欠です。お客様を呼び、リピートにつなげる仕組みをつくることで、こだわりのパンの魅力がよりよく伝わるようになるでしょう。

パン屋の魅力を伝える5つの集客企画

パン屋の魅力を伝える5つの集客企画

ここまで解説してきたパン屋のマーケティングのポイントを踏まえ、以下ではパンや店舗の魅力を効果的に伝える5つの集客企画を紹介します。

試食の実施

パンの味や魅力を最もダイレクトに伝える方法といえば、試食の実施です。特に、新商品のプロモーションとして有効な戦略だといえます。

試食することで「食べてみたい」が「もっと食べたい」に変わり、購買意欲を強く刺激します。買う前に味を確認できる仕組みをつくることで、お客様に安心して購入してもらえるうえ、期待と現実のギャップでガッカリさせる心配もありません。

イベント・フェスへの出店

定期的なイベントの開催は、新規来店やリピートのきっかけになります。季節ごとや特定のテーマに応じたフェアを開催し、顧客を飽きさせない仕組みをつくりましょう。

また近年は、地域内外のパン屋を集めたパンフェスやマルシェが各地で開催されています。認知度を高めたい、顧客層を広げたいといった課題があるときは、積極的に参加してみるとよいでしょう。

手作りパン教室の開講

体験型のイベントを重視する方が増えてきている近年は、パン屋ならではの知識を活かした手作りパンのワークショップが人気です。パンへのこだわりや技術力、魅力をダイレクトに伝える手段になります。

実地でのパン教室のほか、インターネットやSNSを活用したオンラインイベントの開催もトレンドです。場所を問わず多くの参加者が募れるので、認知度向上につながります。

コラボパン・グッズの開発

売れるパンやグッズを作るには、話題性が重要です。人気のキャラクターとのコラボ企画のほか、近隣の学校や取引先の農家との共同開発など地域に根ざした活動も、多くの人の注目を集めます。

定番商品にするのはもちろん、期間や数量限定にして希少性を付与する戦略も、話題性をさらに高めるエッセンスになります。

まとめ

現代のパン屋に求められるのは、商品の製造技術だけではなく、独自のブランディングです。品質のよいパンを開発し、自店と相性のよいマーケティング戦略を組み合わせることで、人足が絶えない人気店になれるでしょう。

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WRITER 向井 章浩

株式会社トランス イーコマース部 マネージャー

ノベルティ・オリジナルグッズ業界で22年の経験を持ち、その間、売上No.1セールスを何度も達成。
仕入れや企画部門でのキャリアを経てオリジナルグッズドットコムを設立。
豊富な知識と経験から、皆様のグッズ制作に役立つコンテンツをお届けします。

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